2月の定例法話会のようす
- 活動報告
- 定例法話会
- | 2019年02月15日
2月14日(木)午後1時より定例法話会がありました。
まずは本堂にて正信念仏偈のお勤めをいたします。
その後、客殿に移動し、この日は『仏説阿弥陀経』の勉強会となります。
阿弥陀経の中に、「昼夜六時。而雨曼荼羅華。(昼夜六時に曼荼羅華の雨をふらす)」と阿弥陀仏国土の世界が説かれておりますが、浄土真宗の法要ではたびたび散華(さんげ)といって、華葩(けは)という花びらを形取った紙片を僧侶が散らして、そのようすを表します。
この日は大宮ソニックシティーで行なわれた親鸞聖人七五〇回大遠忌法要の映像を見て華葩が使われる場面を確認しました。
そして阿弥陀経では次のように続き、六種の鳥についての描写があります。
「復次舎利弗。彼国常有。種種奇妙。雑色之鳥。(また次に舎利弗よ、かの極楽には常に種々の美しい鳥が鳴いている)」
当寺の本堂にある前卓(手前の仏具を乗せる卓)には、六種の鳥が彫られています。
↑前卓の彫刻
右から 白鵠(びゃっこう)、孔雀(くじゃく)。
右から鸚鵡(おうむ)、言葉を話すという舎利(しゃり)。
右からとりわけ美しい声を出すという迦陵頻伽(かりょうびんが)、
一身双頭の共命鳥(ぐみょうちょう)。
これようないろいろな鳥が昼夜にそれぞれ三度ずつ雅やかな声でさえずり、その鳴き声を聞くものは仏・法・僧を念ずるというのです。
このように本堂のお荘厳の中には、お経の中の世界観がたくさん盛り込まれています。
そのことを踏まえてお参りすると、また新たな発見があるかもしれません。
次回の定例法話会は3月14日(木)午後1時からです。