7月の定例法話会のようす
- 活動報告
- | 2019年07月16日
7月11日(木)13時より7月の定例法話会がありました。
この日はまだまだ梅雨の終わりが見えず、少し肌寒い曇り空です。
まずは、本堂で正信偈のお勤めをして、引き続きご法話の時間です。
この日は、桶川市蓮正寺 御住職 藤尾流恵師よりご法話いただきました。
ご法話の中で、本当の”終活”とは、自分の行くところを決めることであるというお話がありました。
確かに、自分が亡くなった後の様々な決め事をしたり、身の回りを整理しておくことは大切です。しかし、終活に限らず、私たちは不急の事、急がなくていいことばかりに目を向けてばかりで、本当に考えておくべきわが身のことを置き去りにしているのかもしれません。
ある病を抱えた若い青年は「僕には時間がない」と口にしたそうです。
本来、万人が平等に死というものに隣り合わせであり、私も同じ「時間のない」身のはずです。しかし、私たちは大体このくらいまで生きるだろうと、なんとなく自分の寿命を考えて生きています。死の在りようが見えづらい現代にて、私たちが命尽きたときにどうなるか、そのことを考えることは、今の生き方につながることであるのです。
いま私が口で唱えている南無阿弥陀仏は、いつでもどこでも、そのままの私を救う働きであります。それは、私が命尽きたときの救いでありますが、そのまま「いまこここで」私を救う働きであります。だから、人はお念仏申すとき、この上ない感謝と安らぎに出会うのでしょう。
次回の定例法話会は9月12日(木)13時からです。